そういう日

不運が続くことはよくある。
「今日はそういう日なんだ」と自分に言い聞かせるしかない。


今日こそは北欧旅行の予約をとろう、と友人と予約の電話をしまくる。
が、どの旅行会社も往路はあるが復路の手配に追加料金がかかるとのこと。
往路ばっかり予約する客があるかい!!!そうやって儲ける魂胆だろうがい!!!とクレームを入れるわけにもいかないので
また1から探し始めることになった。落胆。


そして夜からは初めての熱海海上花火大会!
浴衣を着るのは久しぶりだし、何より今年は新しい浴衣を衝動買いしてしまったのでとっても楽しみにしていた。
イメージは

私の憧れの女性、麻生久美子


我が家は誰も着付けができないので最初から当てにはしていなかった。
一人暮らしの友人などは、ネットで見て自分で着付けすると言っていたので
私にもできないことないだろうと、根拠のない絶対的な自信を持っていた。
しかしいざやってみると非常に難しい。
母、祖母からは
「そんなぺらっぺらな浴衣」「あんたには無理」「みっともない」「洋服で行け」「計画性が無い」等々ありったけの罵詈雑言を浴びせられる。
激怒した。
「なんでたかが着付けでそんな言われなあかんねん!!!」と喋ったこともない関西弁が出る程度には激怒したし興奮した。
悔しいので絶対に浴衣で行くと決めた。その後も孤軍奮闘し、
「だいたい私の浴衣なんて誰も見とらんわボケ!!!!」
と、かなりめちゃくちゃな着付けで開き直って出かけた。


しかしもうその時点で1時間近く約束の時間を過ぎている。
嫌いなタイプを聞かれたら「お金と時間にルーズな人」と言う自分がそちら側の人間になってしまった。
半端じゃない自己嫌悪に陥りながら電車に揺られ、花火撮影のためにカメラを整理しようとしたら
充電したままバッテリーを入れてくるのを忘れた。
もう自分を殴りたい。今日全部の反省を含めて20発は殴りたい。


でも友達とのおしゃべりも楽しく
そして熱海の花火が素晴らしすぎて、不機嫌がふっとんでしまった。
花火職人さんありがとう。るんるん気分で帰宅しました。
浴衣はたぶんこの夏もう一度着るだろうし、
花火は目と脳裏に焼き付けたから大丈夫。


「そういう日」はこれから寝て、おしまい。
明日はまた楽しい日。